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7. 非侵襲的な気道分泌物の管理

気道分泌物を除去する方法は、以前より肺理学療法として知られていた。それらは主に体位ドレナージ、 パーカッション、バイブレーション、スクウィージングなどよりなる。この他にも現在では様々な方法が開発され、利用されている。

図 7.1: スクウィージングの例

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この治療の目的とするところは、気道内分泌物を速やかに除去し、気道の閉塞を解除し、均一な換気-血流比を得ることにある。

この治療の効果を理解するに当たり、正常な人がどのようにして喀痰を排出し、 また病気によって喀痰を排出する機構のどの部分が障害されるのかを知ることは、大切である。

最終的に、どのような分泌物の除去方法をとるべきかは、その患者の状態、コスト、病気の状況などにより決まる。

7.0.0.1 理想的な方法は、患者にも介助者にも楽な方法

このためにも、より様々な痰の除去方法が開発されるべきである。更に、こうした方法はなるべく簡単なものでなくてはならず、 介助があれば患者の年齢、状態に関係なく行なえるものであることが望ましい。 また患者にとっては苦痛の少ないものであるべきで、患者が必要を感じたら、 いつでも行なえるようなものであればなお理想的である。

介助者の手を借りて行なう手技であれば、それが介助者を疲れさせるようなものであってはいけない。




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admin 平成16年11月12日