こうしたことから、在宅酸素療法に加えて呼吸補助も行なえば、CPODの患者の生命予後はより良くなると言われてきた。
こうした考えに対して、初期は陰圧型換気装置を用いた研究が行なわれたが、何の効果も見いだせなかった。
しかし10年ほどして、神経筋疾患や胸郭形成異常を伴った呼吸不全の患者に、鼻マスクを用いた陽圧式換気装置が普及するにつれ、COPDの患者に対する呼吸補助に関する関心が高まってきた。
これを用いた研究の結果、神経筋疾患や胸郭形成異常の患者と同じように、COPDの患者に対しても、 人工換気は呼吸状態の改善と、夜間の低換気状態の改善をもたらすことが発表された。