鼻マスクを用いた呼吸器により、初期の陰圧式呼吸器よりもはるかに優れた成果が得られたが、 残念ながら患者のコンプライアンスはあまり良くなかった。
しかし呼吸器に耐えられたものは夜間の呼吸器の装着で、日中まで含めた二酸化炭素の改善が得られている。
ストランプらはBiPAPを19人の肺気腫に用いたが、彼らは呼吸状態がそれほど重篤ではなく、またコンプライアンスも極めて悪く、 良い結果が出なかった。
この研究では患者はすべて入院させてから呼吸器をつけており、コンプライアンスも上げることができた。 この研究から、二酸化炭素濃度の改善の効果が最も大きい人が、人工呼吸器の恩恵をもっと設けている傾向がわかった。
肺気種が進行すると、日常の活動性が低下していく。在宅酸素療法は、QOLの改善効果は乏しい。 鼻マスクを用いた呼吸器と在宅酸素を併用することで、日中の活動性と睡眠の質の改善が得られ、 QOLスコアの改善が得られることが分かって来た。