鼻マスクを用いた人工換気の、肺気種の生命予後についての研究はまだ無い。 レギャーらは50人の人工換気を併用している肺気腫の患者を2年追跡したが、 呼吸器を続けている人は56%しかいなかった。
イギリスで行なった33人の肺気種の患者でも、呼吸器を継続している人が少なく、死亡率は在宅酸素療法と同じ程度であった。 これは研究に参加した人がいずれも在宅酸素療法の末期の人であり、肺気種の自然歴を変えるには遅すぎるためと思われる。
2000年に入ってからのいくつかのレポートでは、非侵襲的換気開始後、最初の3ヶ月は呼吸状態の改善を認めた 症例であっても、1年目には低流量酸素のみの患者と比べて、予後についても、 症状についても有意差がなくなってしまったという結果がでている。