吸気筋の弱い患者はまた、呼気筋も弱く、十分に強力な咳ができない。 気管切開の入っていない患者の長期人工呼吸管理では、気道内の分泌物の管理が大きな問題となってくる。
舌咽頭筋呼吸は咳を促すのに有効であるという報告が、1956年にすでになされている。この方法を用いることで、 呼吸筋麻痺の患者の呼吸器が不調を起こした際の対策にもなる。
機械的な咳の補助は、1952年頃から考えられた。当初、機械的に深吸気〜深呼気を行なう機械が売り出され、 実際に効果があったが、気管切開と吸引の普及ですたれてしまった。
しかし非侵襲的陽圧換気の見直しで、この種の機械もまた発売されるようになっている。