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: 1.6 その他の換気補助装置 : 1. 人工呼吸器の歴史的な使われ方 : 1.4 非侵襲的換気への回帰の時代   目次


1.5 気道分泌物の管理

吸気筋の弱い患者はまた、呼気筋も弱く、十分に強力な咳ができない。 気管切開の入っていない患者の長期人工呼吸管理では、気道内の分泌物の管理が大きな問題となってくる。

1.5.0.1 呼吸ケアの考えは昔からあった

タンク式の人工呼吸器が普及していた頃は、用手的に咳を補助1.12することが良く行なわれた。 1966年にはすでに、咳を補助することで気道内の咳の流速を上げ、咳の効率を上げられることが証明されている。

舌咽頭筋呼吸は咳を促すのに有効であるという報告が、1956年にすでになされている。この方法を用いることで、 呼吸筋麻痺の患者の呼吸器が不調を起こした際の対策にもなる。

機械的な咳の補助は、1952年頃から考えられた。当初、機械的に深吸気〜深呼気を行なう機械が売り出され、 実際に効果があったが、気管切開と吸引の普及ですたれてしまった。

しかし非侵襲的陽圧換気の見直しで、この種の機械もまた発売されるようになっている。


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admin 平成16年11月12日