next up previous contents ホームページに戻る
: 2.4 顔面との接続方法の選択 : 2. 非侵襲的陽圧換気〜道具と実践 : 2.2 顔面との接続   目次


2.3 呼吸器の選択

どういった呼吸器を選択するかといった問題は、患者の状態により決まってくる。 非侵襲的換気は現在、急性呼吸不全の気管内挿管を回避する目的から、 慢性呼吸不全の換気の補助に至るまで適応が広がってきている。

2.3.0.1 急性期は集中治療用

急性呼吸不全の人の場合、まずは集中治療用の呼吸器2.13を用いる。

図 2.8: サーボ900に、レスピロニクスの鼻マスクを用いた例。もちろん、ウィスパースイベルはつけない。

\includegraphics[width=.5\linewidth]{icuvent.eps}
これらは高濃度の酸素を供給でき、また従量・従圧両方の換気にも対応できる。

2.3.0.2 落ち着いたら病状に合わせて選択

患者が急性期を脱し、更に慢性期にも非侵襲的換気が必要と判断された場合には、 従量式・従圧式のどちらかを選択することになるが、一般には従圧式の呼吸器のほうが良いように思われる。

しかし神経筋疾患の患者で慢性的に呼吸器が必要な人では、従量式の呼吸器のほうが薦められる。 またCOPD慢性期の患者では、呼吸筋仕事量が減ることからも、従圧式2.14の呼吸器が薦められる。


next up previous contents ホームページに戻る
: 2.4 顔面との接続方法の選択 : 2. 非侵襲的陽圧換気〜道具と実践 : 2.2 顔面との接続   目次
admin 平成16年11月12日