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: 2.11 痙攣発作 : 2. 症状別の対処法 : 2.9 脈が早い   目次


2.10 脈がおそい

救急外来に、45歳の下壁梗塞の人が搬送された。

ショック状態であり、血圧は80台。にもかかわらず、脈拍数も40しかない。

アトロピンやカテコラミンを開始すれば、心臓の負担を増してしまうかもしれず、心原性のショックに対して、 生食全開を行っていいものなのかも分からない。かといって、このまま放っておくわけにもいかない。



"行くも引くも医療過誤だ"と目の前が暗くなったが、今から思えばやることは決まっていた。

要は、循環器科が来るまでの間、バイタルを正常な状態に保っておけばいいだけのこと。たとえ水を入れすぎ、 肺水腫になっても、一時挿管、IABPになったとしても、心機能が回復すればすぐに必要無くなる2.11。むしろ、ERで何もせずに放置し、血管内の血栓を成長させてしまうほうが後々やっかいである。

2.10.1 鑑別疾患

2.10.2 緊急の治療を要する徐脈

徐脈の治療はペースメーカー、薬物の両者があるが、心電図上以下があった場合は、緊急の治療の適応がある。

2.10.3 対処

どんな徐脈であっても、基本的にはペーシングが最も安全で確実、副作用が少ない。

薬物による治療はあくまでも一時的なものであり、また禁忌も多いため注意。


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admin 平成16年11月12日