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: 2.6 とにかく、状態が悪い : 2. 症状別の対処法 : 2.4 息が苦しい   目次


2.5 SPO2が低い

78歳の男性。肺サルコイドーシスの既往があり、外来フォロー中。最近咳がひどいということで来院。

呼吸数24。SpO2は74と著明に低下しているが、本人は苦しくは無いという。



まだ若かった頃、ビビりまくって呼吸器科の上級医を呼んでしまった症例。"君の脳もSpO2低そうだね"と怒られた。

2.5.1 そのSPO2低下は病的なものか?

呼吸器系に異常が無い患者で、患者本人に自覚症状がまったく無い場合、SPO2の低下には病的意義は無いことが多い。

逆に、もともと酸素濃度が低い状態が続いていた患者(重症喘息の既往のある人、COPD、間質性肺疾患の患者など)の場合には呼吸困難に対する感覚が麻痺している。こうしたケースには、慎重なワークアップと酸素投与が必要。

2.5.2 ワークアップのやりかた

  1. まずは話を聞く。呼吸困難感が無いかどうか、呼吸数、動悸の有無。
  2. 病的なSPO2低下と判断したら、とりあえず酸素開始2.7
  3. 血液ガスを取る。アシドーシスが無いかどうか、過換気になっていないかどうか。
  4. CO2が飛んでいるか、あるいはpHが下がっていた場合、胸部単純写真をオーダーする。無気肺、気胸、心不全の有無、肺動脈の太さをチェック。
  5. 写真が問題無ければ、酸素投与を継続して様子を見る。この後、発熱を生じてくるかもしれない。

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admin 平成16年11月12日