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: 2.7 人工換気中の鎮静 : 2. 人工換気の基礎 : 2.5 PEEPは3〜5cmH2O 程度が無難   目次


2.6 プレッシャーサポート圧の決め方

2.6.0.1 PSモードがあるなら、とりあえず使う

最初は気道内圧を見ながら、10cmH2O程度かけておく。

現在の人工呼吸管理の主流は、自発呼吸を極力生かす方向になっている。 このためには筋弛緩剤を使用することを少なくし、またプレッシャーサポート換気を生かした換気設定を行わなくてはならない。

プレッシャーサポート換気がほとんどの呼吸器に装備されるようになったため、 人工換気中に筋弛緩剤を用いる必要はほとんど無くなった。

2.6.0.2 PSにはいくつかの段階がある

PSの数値は、5cmH2Oが挿管チューブの抵抗を打ち消しうる最小値、10〜15cmH2O が至適横隔膜負荷圧といわれており、 一回換気量(大体500ml前後を目標に)を見ながらこの圧で管理することが多い。

PSが30cmH2O に達すると、理論上は横隔膜の仕事量が0になるといわれている。この数値が、PSの最大値であろう。

PSを用いたウイーニングは、だんだんと圧を下げてゆき、PEEP5cmH2O、PS5cmH2O あたりまできたら、そのまま抜管可能である。 昔ながらのT-チューブを用いたウイーニングが行われることは、 ほとんど無くなった2.13


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: 2.7 人工換気中の鎮静 : 2. 人工換気の基礎 : 2.5 PEEPは3〜5cmH2O 程度が無難   目次
admin 平成16年11月12日