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: 2.19 喀血
: 2. 症状別の対処法
: 2.17 不隠
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30歳の、糖尿病にてフォロー中の男性。右上下肢の麻痺があるということで救急搬送。来院時は意識がボーとしており、
会話は可能なものの、いつもとは様子が違う。
慌ててCTを施行したが、年齢なりの脳であった。点滴キープを行っていると、徐々に麻痺も回復。意識状態も正常化。
血液データが返ってきてみると、低血糖であった。"余計な訴えしやがって"と思ったが、やはり自分が悪かったのだろう。
脳梗塞がすべてと思ってはいけない。
- 脳梗塞・TIA・脳出血などの頭蓋内疾患
- 低血糖・痙攣発作などの全身性疾患でも片麻痺は生じる。
- とりあえず、血糖は測る。
- 神経学的所見を取る。これで梗塞部位を予想できないと、画像診断が解釈できない。5分以内に終了すること。
- ラインをとる。KN1Aで可。
- CTを撮る。出血との鑑別がもっとも大事であり、また撮影時間が短いことからこちらを優先する。必ずプロテクターを着用し、中に入ること。
- MRIは状態の落ち着いている患者さんのみ。中で嘔吐された場合、対処は非常に困難。MRI室の中では挿管も難しい。
治療は、病態に応じて。
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admin
平成16年11月12日