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2.18 運動麻痺

30歳の、糖尿病にてフォロー中の男性。右上下肢の麻痺があるということで救急搬送。来院時は意識がボーとしており、 会話は可能なものの、いつもとは様子が違う。

慌ててCTを施行したが、年齢なりの脳であった。点滴キープを行っていると、徐々に麻痺も回復。意識状態も正常化。

血液データが返ってきてみると、低血糖であった。"余計な訴えしやがって"と思ったが、やはり自分が悪かったのだろう。

2.18.1 鑑別疾患

脳梗塞がすべてと思ってはいけない。

2.18.2 ワークアップの手順

  1. とりあえず、血糖は測る。
  2. 神経学的所見を取る。これで梗塞部位を予想できないと、画像診断が解釈できない。5分以内に終了すること。
  3. ラインをとる。KN1Aで可。
  4. CTを撮る。出血との鑑別がもっとも大事であり、また撮影時間が短いことからこちらを優先する。必ずプロテクターを着用し、中に入ること。
  5. MRIは状態の落ち着いている患者さんのみ。中で嘔吐された場合、対処は非常に困難。MRI室の中では挿管も難しい。

治療は、病態に応じて。


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admin 平成16年11月12日