相手が希望をしていても、不必要と思われる検査、手技はたくさんあります。たとえば、若い男性の、軽い頭痛 の訴えに対するCTスキャン、意識の無い、ねたきりの高齢者に対する胃瘻造設などです。
特に後者の場合など、話の持っていき方を間違えて、"この人には適応がない"などと話そうものなら、 家族の怒りを買うことは必至です。
こうしたケースでは、個々の医療行為によってかかる値段を知っておくと、少しは角が立たないかもしれません。 例えば、"この患者さんに胃瘻を作って、老健施設で5年寿命が延びたとすると、大体700万円ぐらいかかりますが、いいですか?" などと話しておくのは、行ってもいいことなのではないでしょうか。
以下、主な検査、手技の値段を挙げてみます。全て3割負担のケースです。
実際には初診料、薬代等がかかり、支払い金額はもっとかかります。レジデントのうちからお金の話はどうかと思いますが、 今後はこうした知識1.8もあったほうがいいでしょう。