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2.1 初期設定〜とりあえず一晩持たせる

2.1.0.1 疾患に関係ない初期設定のしかた

呼吸不全の患者が挿管されて救急外来からあがってきた場合、最初の呼吸器の設定は、表のとおりにする。

この際用いるのは、SIMVにプレッシャーサポートがついている機械が前提。


表 2.1: 呼吸器の初期設定
FiO2 1.0
一回換気量 6〜10ml/kg
PEEP 3〜5cmH2O
ピーク気道内圧 40cmH2O以下
吸気フロー 40〜50l/分
呼吸数  
拘束性障害 14〜25/分
閉塞性障害 6〜12/分
PS 10〜15cmH2O

モードはSIMV2.1。 呼吸状態がどうであれ、人工換気を開始したときは 安全のために必ず100%酸素にするのが決まりである2.2

一度この状態の設定にしてから、ピーク気道内圧が40mmHg以下、できれば30mmHg以下になるように一回換気量を決める。 体重50〜60kg程度の人であれば、一回換気量450ml、換気回数15回前後、PS10cmH2O程度が目安。

2.1.0.2 自発呼吸は残す

自発呼吸が弱いならば、呼吸回数はこのままの方が良いが、自発のしっかりしている人なら、 プレッシャーサポートのみにしてしまってもかまわない。

現在の呼吸管理では、患者の自発換気は極力生かすのが主流。


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admin 平成16年11月12日