救急外来では、刺激薬の吸入、抗コリン薬の吸入、コルチコステロイドによる治療をまず行い、
1〜3時間は慎重に観察する。
患者の治療後、FEV1.0が70%程度まで回復したことを確認しても、 その状態が安定するかどうか、もう1時間は経過を観察すべきである。
救急外来で喘息の教育を行うことが、患者の予後の改善につながるかどうかは 明らかなエビデンスが無いが、ガイドラインでは全ての場所で患者教育 を行うことを強調している。
治療後のFEV1.0の改善が不十分で、70〜50%程度しかない場合、慎重な判断が必要である。 リスクの無い患者であれば、帰宅も可能であるが、以下のような患者は入院させるべきである。
外来受診後4時間たっても、FEV1.0が50%以上に回復しない患者は、 全て入院の適応である。