ホームページに戻る
: 6 下痢を生じている
: 消化器疾患
: 4 腹水貯留
目次
索引
5 便秘している
5.0.1 便秘の治療薬
- 酸化マグネシウムは腸管からほとんど吸収されず、便の浸透圧を増やして排便を促す。
- ラキソベロンやセンナといった刺激性下剤は、腸の運動を活性化して排便を促す。刺激性下剤の慢性的な使用は、低カリウム血症、依存等の副作用がある。
- ラクツロース20は合成2糖類であるが、腸管で代謝を受けない。このため水分と電解質は腸管内に残り、便中の水分量を増やす。作用は食物線維製剤と類似している。ソルビトールにも同じ働きがある。
- ポリエチレングリコール21は慢性の便秘に対して、最近使用が認可された。17gの粉末を1日1-2回水にといて内服する。
- 重症化した便秘の患者では、プロスタグランジン製剤のミソプロストール22が有効であったという。ほか、5-HT4および5アゴニスト23が慢性便秘に効果があったという報告がある。
- 便秘の治療薬ではないが、麻痺性イレウスで腹満の著明な患者で、腸閉塞が否定された患者に対してはネオスチグミン2mgを3-5分かけて静注することが行われる。75-90%の患者で30分以内に腸管の運動が生じる。徐脈になるので心電図モニター必須。
ホームページに戻る
: 6 下痢を生じている
: 消化器疾患
: 4 腹水貯留
目次
索引
admin
平成16年12月9日