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5 肺うっ血を生じた
呼吸困難や喘鳴を生じて来院する患者で、以下のような場合は肺水腫による呼吸困難である可能性が高い。
- 以前にも心不全/心筋梗塞と診断されたことがある。
- 腹部エコーのプローベを背中に当て、胸水がある。
- 胸部単純写真で、肺うっ血がある。
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起坐位にする
- 起坐位で呼吸が楽になる
心不全
- 呼吸苦に変化がないか悪化する
間質性肺炎
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酸素を投与する
SpO2 90以上を目標に。
酸素化の改善が無ければ、挿管かCPAPマスクの使用を考える。
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血液ガスをとる。
気管内挿管を考慮
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血圧を測る
- 肺水腫の患者は通常血圧が高い。
- 血圧が低い
心電図/心エコーを緊急に施行
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気管内挿管の適応を考える
- 意識状態が悪い
- ショック状態
- pH7.2以下のアシドーシス
- 酸素を全開にしても、SpO2が90に達しない
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心電図モニターをつける
- ST変化
虚血性心疾患
- 不整脈
不整脈に対する治療を
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輸液ライン/採血
- GOT/LDH/CK高値
虚血性心疾患
- LDH高値で喘鳴なし
間質性肺炎
- BUN/CRE高値
腎不全
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薬物治療を行う
全例にラシックス1A(20mg)を静注し、血圧に応じて以下を行う。
血圧が120以上--
ニトロールを3mg1ずつ、3分おきに静注。以下の状態になるまで。
- SpO2 が96%以上になる
- 血圧が来院時よりも30%以上低下する
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- 1 大体1/2A
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血圧が120以下--ドブトレックス3A+生食85mlを3ml/hより開始。
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- 治療抵抗性-- ハンプ3バイアル+蒸留水20mlを1ml/hから開始。血圧は80台までは我慢。
内服が可能な程度に落ち着いたら、少量のACE阻害剤23とアルダクトン25mg/1Xの内服を開始する。
5.1.1 陽圧換気は有効
心不全患者に挿管し、人工呼吸管理を行うと症状が一瞬でよくなることを経験する。これは、胸腔内が陽圧になることで横隔膜
胸腔内に静脈血が戻りにくくなり、肺うっ血が取れるから24である。
CPAPマスクやBiPAPを用い、5-7cmHO程度のPEEPをかけられると肺うっ血の患者の治療がかなり簡単になる。
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admin
平成16年8月5日