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4 脈が速い

\begin{table}[H]
\scriptsize\leftmargini=1zw
\STRUCT{バイタル安定な頻脈の鑑別}{..
...腺機能亢進
\end{itemize}}}
\ENDIF
}%
\normalsize\leftmargini=2zw
\par\end{table}

4.1 とりあえずの対処

\includegraphics[width=.9\linewidth]{pressure.eps}

バイタルを確認する
ショックを伴う頻脈性不整脈は心肺蘇生に準じた準備 1が必要になる。
1 救急カートと挿管セット、アンビューとサクションセット

$ \Downarrow $

\includegraphics[width=.9\linewidth]{hakei.eps}

12誘導とモニター心電図をつける
QRSの幅と脈拍で判断。
  • QRS幅が狭く脈が不整 $\longrightarrow $心房細動
  • QRS幅が狭く脈が整 $\longrightarrow $上室性頻拍
  • QRS幅が広く脈が整 $\longrightarrow $心室頻拍
  • QRS幅が広く脈が不整
    $\longrightarrow $WPW症候群に合併した心房細動

$ \Downarrow $

\includegraphics[width=.8\linewidth]{ivline.eps}

点滴ラインをとる
不整脈の治療には点滴ラインが必要である。 輸液の種類は何でもかまわない。

$ \Downarrow $

\includegraphics[width=.9\linewidth]{insulin.eps}

薬物治療を行う
  • QRS幅の狭い頻脈 $\longrightarrow $ワソラン1Aを2分かけて静注。 効果がなければ10分後に繰り返す。
  • QRS幅の広い頻脈 $\longrightarrow $2%キシロカイン1/2A(50mg)を1分で静注。 効果がなければ5分後に繰り返す。
上級医がコール可能な状況なら、必ず到着を待ってから治療の指導 1を受ける。
1 上記のオーダーは極めていいかげんなものである。

4.2 QRS幅の狭い頻脈を生じる疾患

\begin{table}[htbp]
\par\scriptsize\leftmargini=1zw
\STRUCT{QRS幅の狭い頻拍}{危..
...\ELSE{
\ACTION{直流除細動}}
\ENDIF}%
\normalsize\leftmargini=2zw
\par\end{table}


4.2.1 上室性期外収縮

図 6: 上室性期外収縮

\includegraphics[width=.7\linewidth]{pac.eps}

幅の狭い(正常と変わらない形の)QRS波が一つだけ他と不規則に出現する。 その後はまた規則的なQRS波に戻る。P波は見えるときと見えないときがある。

4.2.1.1 治療


4.2.2 洞性頻脈

図 7: 洞性頻脈

\includegraphics[width=.6\linewidth]{stachy.eps}

\begin{table}[htbp]
\scriptsize\leftmargini=1zw
\STRUCT{洞性頻脈を見た場合}{重篤...
...
\ENDIF}
\ENDIF}
\ENDIF}
\ENDIF}%
\normalsize\leftmargini=2zw
\par\end{table}


4.2.3 上室性頻拍症

図 8: 発作性上室性頻拍症

\includegraphics[width=.6\linewidth]{psvt.eps}

4.2.3.1 治療


4.2.4 心房細動

図 9: 心房細動

\includegraphics[width=.6\linewidth]{af.eps}

4.2.4.1 治療

脈拍コントロールと除細動がある。

発症から48時間以上たっているとき、あるいはいつから発症したのか分からない心房細動は、除細動を行うと塞栓症を生じる危険がある。2週間以上の抗凝固療法を行った後に除細動を考慮するか、経食道心エコーを行い左房内に血栓のないことを確認してから除細動を試みる。

脈拍のコントロールを行う際は、禁忌がなければ$ \beta $遮断薬の内服が第一選択である。ジギタリス製剤は伝統的に用いられるが、運動誘発性の頻脈には効果が薄い。


4.3 QRS幅の広い頻脈を生じる疾患

\begin{table}[htbp]
\scriptsize\leftmargini=1zw
\STRUCT{QRS幅の広い頻脈}{迷った..
...end{itemize}}}
\ENDIF}
}
\ENDCASE
}%
\normalsize\leftmargini=2zw
\par\end{table}


4.3.1 期外収縮

図 10: 心室性期外収縮

\includegraphics[width=.7\linewidth]{pvc.eps}

以下のケースは低リスク。重篤な不整脈を生じる可能性は低い17ので、本人の症状がひどくなければ無投薬で様子を見てかまわない。 症状が強いか、本人の希望があれば薬物治療を考慮。

4.3.1.1 Lownの分類(心室性期外収縮の重症度分類)

4.3.1.2 治療


4.3.2 危険な心室性期外収縮

図 11: 危険な心室性期外収縮

\includegraphics[width=.8\linewidth]{poly.eps}

期外収縮の形が変わる場合、もともとのQRS波型と無関係に期外収縮が生じている場合などは、ハイリスクである。

4.3.2.1 対処

以下の事をまず行い、是正可能な原因があれば是正する。 治療は必ず上級医の判断で。アミオダロン内服や、VT/Vfを繰り返すようならインデラル静注などを考慮。


4.3.3 心室頻拍

図 12: 心室頻拍の心電図

\includegraphics[width=.6\linewidth]{vt1.eps}

心室性期外収縮が6個以上連発するものを心室頻拍といい、 30秒未満のものを非持続性VT、30秒以上のものを持続性VT(図12)という。

この場合の対応は基礎疾患、血行動態(つまり血圧や意識状態)、Vf既往の有無、 心拍数(RR間隔)などにより異なる20


4.3.3.1 上室性頻拍との鑑別

変行伝導を伴った上室性頻拍は、心室頻拍との鑑別が難しい。12誘導心電図で両者を見分ける方法として、 以下のどれかに当てはまるなら、心室頻拍である可能性が高いといわれている。

4.3.3.2 特に気をつけるべき心室頻拍

4.3.3.3 心室頻拍の対応

  1. 脈拍が触れ、意識がしっかりしているならキシロカイン50mgを1分間で静注。
  2. 効果がないならもう50mgを再度静注。
  3. 効果がないならアミサリンを200mgずつ、不整脈が止まるか、血圧が下がるまで静注。最大1000mgまで。
  4. 止まらないなら、無理せず電気的除細動。同期モードで100-200J。

この間、患者の血圧が下がったり、意識が悪くなったらすぐにVfの治療に準じた治療22を行う。心室頻拍が、細動に移行することはよくある。


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admin 平成16年8月5日