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: 2.22 痛み止めの禁忌症例
: 2. 症状別の対処法
: 2.20 無尿・乏尿
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18歳の高校生が、繰り返す嘔吐にて来院。プリンペランを2A静注したところ、急にそわそわして走り出し、
制止しても聞かなくなった。
バイタルは正常。意識もはっきりしてるが、急に気持ちが落ち着かなくなり、自分でもどうしていいか分からないという。
そばにいたお母さんは、もう不信感ありあり。
対処はどうする?
- どんな理由であれ、患者が嘔吐した場合にはまず右側臥位を取り、それ以上の嘔吐、誤嚥を防止する。
- 嘔吐の原因を調べる。頭蓋内圧亢進によるもの(出血、脳浮腫、髄膜炎)と、内分泌疾患によるもの(ケトアシドーシス、副腎不全)は必ず鑑別する。
- 何度も嘔吐が見られるなら、制吐剤の使用はかまわない。ただし1回に用いる量は、プリンペランで2Aまでにすること。特にセレネース内服中の人の場合、錐体外路症状やアカシジアが出ることがある。
- こうなった際の対処法は、ポララミンやアタPといった、抗ヒスタミン剤の静注である。
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admin
平成16年11月12日