通常の呼吸療法とは全く意味合いが違うが、参考までに。
高圧の環境(通常は密封タンク内)で高濃度の酸素を吸入すると、血漿や組織の酸素濃度を著しく高めることができる。
これにより、全身・局所の低酸素状態の改善(脳梗塞や閉塞性動脈硬化症など)、誤って吸入された有毒ガスの洗い出し (ガス中毒)、体内で発生した有害ガスの排除(腸閉塞、空気塞栓症)が可能になる。
通常は、高圧酸素タンクの中に横になり、2気圧で約90分間、酸素を吸入する。昔は世界的に流行し、中には巨大な施設も作られたが、今はだいぶすたれた。6.20
教科書的な使い方とは別に、酸素の毒性を利用する形で、ガス壊疸の治療や敗血症の治療、手術後の創感染予防に 効果があった、などの報告もある。
いずれにしても、治療をするほうも、受けるほうも命がけ。最悪、生きながらにして火葬にされるのはごめんだ。