next up previous contents
: 人を徹底的に信用しないシステム : 「人はミスをする」を前提としたシステム : "キレる人間"が前提のシステム   目次

手技は下級生にやってもらう

航空機パイロットの間では、飛行の難しい部分は副操縦士に任せ、機長はオブザーバーに徹したほうが、 逆に機長がすべてやるよりも、致命的なエラーが少ないことが分かっています。

実際に決断を下す人間よりも、エラー訂正役のほうが力関係が上になったほうが、チームとしてのミスは減少します。

医療の現場でも、ある程度訓練をつんだレジデントであれば、ちょっとした手技はレジデントにやらせたほうが、 上手くいくのかもしれません。少なくともこの理屈は、経験の浅い下級生に多くの手技を学んでもらう場合、 患者さんへの言い訳には便利です。

チームリーダークラスの人でないと、まったく歯が立たない医療の問題(難しい手術など)が多いのが、医療の業界でこれをやるのを 難しくしています。幸い、こうした難易度の高い手技は成功率も低く、めったなことでは、 マスコミが飛びつくような医療過誤にはなりません。


next up previous contents
: 人を徹底的に信用しないシステム : 「人はミスをする」を前提としたシステム : "キレる人間"が前提のシステム   目次
admin@WORKGROUP 平成14年11月13日