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: 8 V-V ECMOからの離脱 : V-V ECMO について : 6 生じうる合併症   目次


7 V-V ECMO開始後の管理

7.1 全身管理の目標値

V-V ECMO開始後は、血液検査データや血行動態パラメーターが以下の範囲を保つよう努力する。

人工肺を回していると、溶血が徐々に進んでいく。全身への酸素の運搬を考えた場合、Hb12以上はなるべく保つ必要があり、 積極的な輸血16を考慮する。

また、肝酵素が急に上昇した場合、溶血を生じている可能性がある。送血、脱血カテーテルの位置の調節、酸素化を下げない範囲での 人工肺のフローの減量を考慮する必要がある。

7.2 検査の頻度

7.3 その他の注意事項

7.3.1 人工呼吸器

特にARDSの患者を管理するためにV-V ECMOを施行した場合、心機能が許す範囲で高めのPEEPをかけ、少ない1回換気量を 維持することで人工呼吸器による肺障害を避けるようにする。具体的な設定例は、以下のとおり。

7.3.2 V-V ECMO管理中の栄養

腸管の動きがあるならば経腸栄養を、そうでないなら経静脈栄養を可能な限り早く始める。

この際、供給する栄養の中に脂質を入れないように勧めている人もいる。 これは、おそらくは以下のような理由からであるが、 回路内に脂質輸液製剤を直接注入する18ようなまねさえしなければ、特に問題にはならないように思う。


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admin 平成16年11月12日