next up previous contents ホームページに戻る
: 2.3 活性型プロテインC : 2. 現在有効といわれている治療 : 2.1 敗血症患者はどうして亡くなるのか   目次

2.2 新しい敗血症治療のターゲット

新しい敗血症の機序として以下のようなものが考えられている(図2.1)。

  1. 敗血症にならない人は、従来どおり炎症反応の上昇が見られる
  2. 敗血症になる人は、感染早期に炎症反応が上昇してもその後免疫抑制状態になる
  3. 感染初期の炎症反応が弱い人ほど予後が悪く、回復が悪い
  4. 感染症の極早期であれば、抗炎症療法も効果がある可能性がある

図 2.1: 敗血症の進行パターン。1番は初期の炎症が強い人で、予後はよい。2番は高齢者などの敗血症。 初期の炎症が弱く、途中から免疫反応が抑制されるが回復する。3番目のように初期の反応が弱い人は、回復せずに 死にいたることもある。
\includegraphics[width=.5\linewidth]{immune_sepsis.eps}

こうした機序に対して、現在試みられている治療はこの免疫抑制状態からの回復をターゲットにしている。


next up previous contents ホームページに戻る
: 2.3 活性型プロテインC : 2. 現在有効といわれている治療 : 2.1 敗血症患者はどうして亡くなるのか   目次
admin 平成16年11月12日