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2.8 目が見えなくなった
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2. 神経の問題
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2.6 力が入らない
目次
索引
2.7.0.0.1 めまいを生じる薬
2.7.1 めまい/ふらつきを生じる疾患
2.7.1.1 パーキンソン病
2.7.1.1.1 家族に対する問診だけでパーキンソン病を診断する
2.7.1.1.2 パーキンソニズムを生じる薬剤
2.7.1.1.3 治療
2.7.1.2 良性頭位性めまい
2.7.1.2.1 Dix-HallPike テスト
2.7.1.2.2 治療
2.7.1.2.3 Epley手技
2.7 めまい/ふらつき
2.7.0.0.1 めまいを生じる薬
アルコール
アミノグリコシド
三環系抗うつ薬
抗ヒスタミン薬
降圧薬
ベンゾジアゼピン
2.7.1 めまい/ふらつきを生じる疾患
2.7.1.1 パーキンソン病
安静時振戦、歯車様固縮、動作緩慢、姿勢反射障害のうち少なくとも2つが存在する。
画像診断上、脳に特異的な病変は無い。
2.7.1.1.1 家族に対する問診だけでパーキンソン病を診断する
パーキンソン病と診断されているか?
静かに休んでいるときやじっと座っているときに手が震えているか?
足がすくんだり小股歩きをしているか?
前かがみの姿勢になっているか?
歩く時に腕の振りが小さくなっていないか?
体が硬くなって動きが鈍くなっていないか?
こうした質問のうち3つ以上当てはまればパーキンソン病の可能性が高いという。
2.7.1.1.2 パーキンソニズムを生じる薬剤
向精神薬、特にハロペリドール
2.17
制吐剤
2.18
レセルピン、メチルドーパ
薬剤の中止か、アキネトンのような抗コリン薬の併用を行う。
2.7.1.1.3 治療
パーキンソン病の症状が日常生活に影響するようになったら、薬物加療を考慮する。
一般内科領域ではアマンタジン100mg/2X の内服から開始し、最大200mg/2X まで増量。
効果が薄いならドパミンアゴニストの内服を考慮。
ただし、処方したことがないなら神経内科に相談すべき。
L-Dopa製剤については少なくとも研修医レベルが手を出す薬
2.19
ではない。
2.7.1.2 良性頭位性めまい
典型的には一定の頭位で軽快する回転性のめまい。
患者はたいてい、自分の一番楽な体位でじっとしている。
症状はめまい、嘔気/嘔吐。耳鳴を合併するときもある。
眼振は必発。
2.7.1.2.1 Dix-HallPike テスト
BPPVの診断手技。診断確定したらこのままEpley手技により治療する。
図 2.1:
Dix-HallPike テスト
患者を座らせ、頭を左右どちらかに45度回す。
その状態から患者の頭を固定したまま患者を横にして、眼振/めまいが誘発されれば陽性。めまいを生じた側の耳が病側。
誘発されなかったら反対側の頭位で同じことを試す。
2.7.1.2.2 治療
じっとしておさまる症状であれば、CT等で頭蓋内疾患であることを否定したら安静。
伝統的にはメイロン1A
2.20
、プリンペラン1A の静注を行い安静にすると30分程度で軽快する。
Epley手技によるめまいの治療は、上手な人がやると劇的に回復する。初心者がやると患者さんを吐かせるだけなので、やったことのある医師をコールする。
2.7.1.2.3 Epley手技
図は右が病側であった場合。病側が反対であったら、左右逆に施行する。
B Dix-Hallpike テストで眼振が誘発されたら、そのまま症状が落ち着くまで10-60秒待つ。
C 患者の頭をゆっくりと反対側45度にまで回し、そのまま症状が落ち着くまで10-60秒待つ。
D 今度は体全体を健側に90度回転し、そのまましばらく待つ。
E 最後に体全体を起こし、患者の頭をわずかに前屈してもらい、そのまま固定する。
めまいが止まれば成功。
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admin 平成16年8月9日