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2.5 構語障害/構音障害
:
2. 神経の問題
:
2.3 頭が痛い
目次
索引
2.4.1 とりあえずの対処
2.4.2 麻痺を生じる疾患
2.4.2.1 脳梗塞
2.4.2.1.1 脳梗塞の血栓溶解療法の適応
2.4.2.2 ウェルニッケ脳症
2.4.2.2.1 治療
2.4.2.3 脊髄の圧迫
2.4.2.3.1 治療
2.4 手足の麻痺
2.4.1 とりあえずの対処
血糖を測る
脳梗塞以外の可逆的な疾患を否定しておく。
バイタルを測る
極端な高血圧
呼吸が怪しい
受け答えがはっきりしない
脳出血の可能性がある。
神経学的所見を取る
これで梗塞部位を予想できないと画像診断が解釈できない。
点滴ラインをとる
一緒に採血
1
の検査もしてしまう。 この後はCT、MRIといった救急外来の外に出なくてはいけない検査が続く。点滴ラインを確保しておくほうが安全。
1
血算、血糖値、電解質、腎機能
CTをとる
片側の脳溝の消失
慢性硬膜下血腫
1
脳出血/くも膜下出血
脳室がどちらかに圧排
硬膜下出血/脳腫瘍
脳梗塞急性期も慣れると分かる
プロテクターを着用して一緒に中に入ること。
1
出血だが脳実質と同じCT値になるので注意
2.4.2 麻痺を生じる疾患
2.4.2.1 脳梗塞
2.4.2.1.1 脳梗塞の血栓溶解療法の適応
18歳以上
脳梗塞の症状が明らかで、回復していない
CT上脳出血が存在しない
脳梗塞発症後3時間以内
除外基準
脳梗塞の症状が急速に回復している状態
CT上出血を生じていたり、脳浮腫を生じている場合
けいれん発作を生じた場合
2週間以内に大きな手術を受けている患者の場合
血小板数10万以下
48時間以内にAPTTが上昇する量のヘパリン投与を受けた患者
ワーファリン服用中の患者
2.4.2.2 ウェルニッケ脳症
急性の意識障害、運動失調、複視。
CT上は明らかな病変はない。
やけに年齢が若かったり、脳梗塞の危険因子がない症例で、おかしな脳梗塞だなと考えたら必ず考慮する。
普通に食事が取れる人ではまず発症しない。手術後、アルコール中毒、低栄養の人など食物の経口摂取ができない人で生じうる。
低血糖、電解質異常などが合併していることが多く確定診断は困難。疑ったらビタミンB1製剤の投与を。
2.4.2.2.1 治療
ビタミンB1製剤100mg/日程度を静注で供給
2.4.2.3 脊髄の圧迫
下半身のみの脱力や便秘、尿閉などを急に生じる。
脊髄の圧迫は緊急疾患であり、急いで治療すれば治癒可能。
悪性腫瘍の脊髄転移、脊髄出血、外傷後などに発症。
脊髄MRIを緊急に施行することで確定診断可能。
2.4.2.3.1 治療
圧迫の解除を緊急に行うとともに、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾンの大量投与を行う。
ソル・メドロールならば、圧迫出現後8時間以内に30mg/kg
2.14
を15分間で静注、その後5.4mg/kg/hを23時間持続静注する。
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admin 平成16年8月9日