透析患者は比較的限られた主訴で急変する。
透析を緊急に行う適応があるかどうかが鍵になるため、血液ガスと胸部単純写真は積極的に施行すること。
考えられる病態としては、
胸部単純写真で鑑別可能。必ず血液ガスも。
溢水であれば、透析の適応。それまでのつなぎの治療としては、ニトロール静注、酸素投与等。CPAPマスクも良い適応になりうる。
透析直後なら経過観察。もしも発熱があった場合、血培施行。肺炎、シャントの感染(ブ菌)、結核等を鑑別。透析患者の感染リスクは高い。
心外膜炎、心筋梗塞は透析患者に多い。
心電図をチェックする必要があるが、高カリウム血症に伴うT波の異常は常に念頭に入れておくように。