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3.3 透析患者の救急

透析患者は比較的限られた主訴で急変する。

透析を緊急に行う適応があるかどうかが鍵になるため、血液ガスと胸部単純写真は積極的に施行すること。

3.3.1 急性呼吸困難

考えられる病態としては、

胸部単純写真で鑑別可能。必ず血液ガスも。

溢水であれば、透析の適応。それまでのつなぎの治療としては、ニトロール静注、酸素投与等。CPAPマスクも良い適応になりうる。

3.3.2 低血圧

透析直後なら経過観察。もしも発熱があった場合、血培施行。肺炎、シャントの感染(ブ菌)、結核等を鑑別。透析患者の感染リスクは高い。

3.3.3 胸痛

心外膜炎、心筋梗塞は透析患者に多い。

心電図をチェックする必要があるが、高カリウム血症に伴うT波の異常は常に念頭に入れておくように。


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admin 平成16年11月12日