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: 2.4 口腔内の風景
: 2. 気管挿管の方法
: 2.2 肩枕の使いかた
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患者さんの姿勢が正しければ、喉頭展開に力はいらない。
右手にマッキントッシュ喉頭鏡を持ち、左手で下顎を開く。このとき有効に力を働かせるため、
喉頭鏡のハンドルは、写真2.6のようになるべく根元の方を持つ。
ハンドルの真ん中を持ってしまうと、挿管するときに患者さんの歯を折ってしまうので注意。
写真2.7 のようにハンドルの根元を持って、矢印の方向、前方に押し出すように力を加えるとうまくいく。
左手を使って患者さんの口をあける。拇指で患者の下顎を押し出し、ほかの指で患者の下顎を引き、
ちょうどハサミを作るように患者の顎を開く(図)2.8。
こうすることで、喉頭展開をかける前に、口腔内の視野が開ける。
喉頭鏡をかけた後、余った左手で喉頭を圧迫すると、視野がよくなることがある。
図 2.9:
喉頭展開を行いながら喉頭を外から圧迫する
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喉頭は、本来第3者に押してもらうものだけれど、あらかじめ自分で押してから代わってもらうと、
加減が分かりやすい。
喉頭鏡は、図2.10のように、グリップの方向にまっすぐ力を加える。良い視野を得ようとして、
喉頭鏡のハンドルを「てこ」のように使ってしまうと、患者さんの前歯を折ってしまう。
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