next up previous contents ホームページに戻る
: 2.5 その他小技 : 2. 気管挿管の方法 : 2.3 両手の使いかた   目次

2.4 口腔内の風景

喉頭展開までできても、上手く声帯が見えないことはよくある。

\includegraphics[width=.9\linewidth]{mac1.eps}

上手く喉頭展開できると、声帯は口腔の真中に見える。見えずらいのは、喉頭展開が上手くいっていないときが多い。

\includegraphics[width=.9\linewidth]{mac2.eps}
声帯が口腔の上の方に行ってしまっているとき、どんなにスタイレットを強く曲げても、 挿管チューブが声帯に届かない。こうした場合は、肩枕の高さを上げて、 首を持ち上げるようにすると、声帯が見えてくる。

\includegraphics[width=.9\linewidth]{mac3.eps}

声帯は口腔の中心に見えていても、喉頭蓋が大きく垂れ下がり、視野をふさいでしまうことがある。 このときは、喉頭鏡のサイズを大きくするか、喉頭鏡をもっと奥にすすめると、 喉頭蓋を挙上することができる。

\includegraphics[width=.9\linewidth]{mac4.eps}

喉頭展開しても、全く何も見えないことがある。 この状態で挿管すると、100% 食道挿管になる。

喉頭鏡を奥に進めすぎ、食道を見ているとこんなふうに見える。その場所から喉頭鏡を 静かに引いてくると、上から喉頭蓋が落ちてくるのが見えるので、そこから再び喉頭鏡を前に進めると、喉頭展開できる。


next up previous contents ホームページに戻る
: 2.5 その他小技 : 2. 気管挿管の方法 : 2.3 両手の使いかた   目次
medtoolz