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5 それでもマインドコントロールは必要

マインドコントロールの悪い部分ばかり書いてきましたが、 それでも卒後研修には、マインドコントロールの手法は必要だと思います。

研修医が学ばなくてはいけない、医学的な知識は増える一方です。 その反面、学習に割ける時間は減ってきています。 患者の権利が今ほど強調されていなかった頃は、慣れていない頃から実際の患者さんを診察することで、 研修医はやってはいけないことを勉強することが出来ました。今同じ事をしたら、確実に犯罪者です。

5.0.0.1 買ったばかりのコンピューターはただの箱

卒業したばかりの研修医というのは、ちょうど何も入っていないパソコンのようなものです。 昔のパソコンは、電源を入れても黒い画面しか出ず、ここに自分でプログラムを組みました。 現在市販されているパソコンは、Windowや、MacOSといった基本ソフトが最初から入っています。 これはプログラミングを知らなくても簡単に使え、 ワープロやインターネットといったことはすぐに出来るようになります。

マインドコントロール的な手法を用いた臨床研修は、ちょうど基本ソフトのインストール作業のようなものです。

5.0.0.2 もうOS無しのパソコンは使えない

Windowsが裏でどんな仕組みで動いているのか、理解している人はほとんどいませんが、 誰でもWordやExelを使うことは出来ます。

こうしたOSはよくクラッシュし、そのたびに仕事はめちゃくちゃになります。 それでも、1からプログラムの勉強をしようと考える人は非常に少数です。 不安定であっても、今のWindowsやMacOSの機能は大体満足の行くものですし、 いまさらプログラムの勉強をしなおすには、時間がかかりすぎます。

5.0.0.3 どうせ脳をいじられるなら質の良い知識を

どうせインストールするなら、バグの少ない、安定した動作をするOSを入れておきたいものです。 臨床研修を行う病院を探す際、自分の頭にインストールされるのはどういった知識なのか、 就職前にぜひとも検討してみるべきだと思います。


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admin 平成17年3月10日