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マインドコントロールの悪い部分ばかり書いてきましたが、
それでも卒後研修には、マインドコントロールの手法は必要だと思います。
研修医が学ばなくてはいけない、医学的な知識は増える一方です。
その反面、学習に割ける時間は減ってきています。
患者の権利が今ほど強調されていなかった頃は、慣れていない頃から実際の患者さんを診察することで、
研修医はやってはいけないことを勉強することが出来ました。今同じ事をしたら、確実に犯罪者です。
卒業したばかりの研修医というのは、ちょうど何も入っていないパソコンのようなものです。
昔のパソコンは、電源を入れても黒い画面しか出ず、ここに自分でプログラムを組みました。
現在市販されているパソコンは、Windowや、MacOSといった基本ソフトが最初から入っています。
これはプログラミングを知らなくても簡単に使え、
ワープロやインターネットといったことはすぐに出来るようになります。
マインドコントロール的な手法を用いた臨床研修は、ちょうど基本ソフトのインストール作業のようなものです。
Windowsが裏でどんな仕組みで動いているのか、理解している人はほとんどいませんが、
誰でもWordやExelを使うことは出来ます。
こうしたOSはよくクラッシュし、そのたびに仕事はめちゃくちゃになります。
それでも、1からプログラムの勉強をしようと考える人は非常に少数です。
不安定であっても、今のWindowsやMacOSの機能は大体満足の行くものですし、
いまさらプログラムの勉強をしなおすには、時間がかかりすぎます。
どうせインストールするなら、バグの少ない、安定した動作をするOSを入れておきたいものです。
臨床研修を行う病院を探す際、自分の頭にインストールされるのはどういった知識なのか、
就職前にぜひとも検討してみるべきだと思います。
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admin
平成17年3月10日