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1.1 道具を使わない気道確保

1.1.1 下顎挙上法

意識の無い患者は、舌根が沈下して気道がふさがっている(図1.1)。

図 1.1: 意識障害時の舌根沈下
\includegraphics[width=.6\linewidth]{comakidou.eps}

意識のない患者に対する気道確保の方法として、 頸椎損傷の恐れが無ければ、頭部後屈、下顎挙上による気道の確保が第一選択とされている。

図 1.2: 片方の手を患者の前額部に当て、頭部を後屈させるとともに下顎に指をかけ前方に持ち上げる
\includegraphics[width=.5\linewidth]{headtilt.eps}

この操作により舌根を引き上げ、気道を開通させる(図1.2)ことができる。

1.1.2 下顎前方引き出し法

慣れているならば、下顎前方引出し法による気道確保(図1.3)を行ってもよい。 この方法は頸椎に与える負担が小さく、すぐにマスク換気へと移行できる。

図 1.3: 左右の下顎角に指をあてがい、下顎を前方に引き出す
\includegraphics[width=.5\linewidth]{jawtrust.eps}


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