意識の無い患者は、舌根が沈下して気道がふさがっている(図1.1)。
意識のない患者に対する気道確保の方法として、 頸椎損傷の恐れが無ければ、頭部後屈、下顎挙上による気道の確保が第一選択とされている。
この操作により舌根を引き上げ、気道を開通させる(図1.2)ことができる。
慣れているならば、下顎前方引出し法による気道確保(図1.3)を行ってもよい。 この方法は頸椎に与える負担が小さく、すぐにマスク換気へと移行できる。