ほとんどの肺炎患者は、治療後3日以内に臨床的に改善がみられる。
改善という言葉の定義としては、咳や呼吸困難がなくなること、少なくとも8時間以上、 解熱が得られること、白血球数の正常化、食欲の改善などである。
臨床的に改善が認められれば、抗生剤を経口に変更してもよい。
明らかな悪化の兆候がない限り、抗生剤は最初の72時間は変更しないほうがよい。約10%の患者は 最初の抗生剤治療に反応しないが、こうした患者にあたった場合は耐性肺炎球菌のリスクを見逃していないか、 発熱を生じるほかの病気(特に、膠原病や肺塞栓)を見逃していないか、再度検討する必要がある。