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: 5 治療の方針 : 肺炎の治療 : 3 入院の決断   目次

4 治療方針の決定に必要な検査項目

肺炎の疑われるすべての患者は、胸部単純写真を施行する。

外来で治療を行う肺炎患者は、その重症度について慎重な観察が必要であるが、喀痰培養とグラム染色は必要ない。

入院の必要な肺炎患者は、全員血液ガスとルーチンの血液データ、 2セットの血液培養をとる。

もしも薬剤耐性菌の関与が考えられたり、あるいは普通の抗生剤の効かない起炎菌が予想される場合には喀痰培養を施行し、 グラム染色の結果をたよりに抗生剤の選択を行ってもよい。

一方、そうしたリスクが低いと考えられる患者の場合には、喀痰のグラム染色の像を頼りに抗生剤の選択を行ってはいけない。

マイコプラズマやレジオネラの血清学的検査は、ルーチンには行う必要はない。

一方、重篤な肺炎症例では、尿中のレジオネラ 抗原の定量をはじめとする、積極的な検査を行う。


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admin 平成16年11月12日