2008.12.29
今年面白かった記事
アルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞 に関連して。
自分の知らない世界
テレビゲームに関する文章。自分のテレビゲーム体験は高校生の頃までで、ゲームセンターには毎日のように 通っていたけれど、自宅には何もなかったし、結局今でも、ゲームに手を出す機会はすごく少ない。
リンク先に書かれていることは、だから自分の見知った世界とは全く関係のない話で、 実際問題、ジャーゴンだらけで、何が書かれているのか、部外者である自分には理解できない。
でも面白い。
自分が面白いと思っていることを誰かに伝えるときに、たぶん一番大切なことは、「面白がってみせる」ことなんだろうなと思う。
リンク先の文章は、読者に何かを紹介するための文章としては不親切で、 言葉の解説は為されないし、読んだところで、そもそもそれがどんなゲームなのか分からない。
分からないけれど、書いた人達が面白がっていることは分かりやすく伝わってきて、 自分もまた、その面白さを体験してみたいなと思う。
分かりやすさというのは、それを本当に面白がっている人が文章を書く限りにおいて、そんなに大切ではないのかなと思った。
コミュニケーションのこと
- 学校裏サイト記事で知り合った「はてな村の若者20人」と飲んでみた
- 出発駅としての「理解」、終着駅としての「理解」
- 「見せ場」について
- 滑り台鬼ごっこと、ルールがゲームを作るということを実感した話
- 神様に競争を投げ返す
- 炎上芸
- ネガティブコメント
コミュニケーションというものに「勝ち負け」を想定すること自体、それはもう、 コミュニケーションとは違う何かなんだろうけれど、自分が昔から興味を持ってきたのは、 そんな「勝つ」ための方法論。
リンク先の方々は、もちろんそんなことを考えているわけではないんだろうけれど、 「勝ち」を志向したやりかたをあれこれ妄想するときに、参考になる視点をいただいた。
コミュニケーションというものは、大きな山の頂上に向かって、いろんな立場の人達が、 思い思いの方向から、自分なりの方法論で、登ろうとしているイメージ。
「登った」人達は、たしかにある種のコミュニケーションを記述することに成功しているのに、 その言葉はみんなバラバラで、比較できない。 自分もまた、その人が登った入り口とは、立っている位置が違うから、「こうすればいいんだよ」なんて 教わっても、そのとおりにやっただけでは、うまく行かない。
心理学者の人達は、そんな山を、遠くから眺めて解説しているイメージ。
彼らの言うことは、だからもっともなことが多いんだけれど、あの人達は山に登った分けじゃないから、 今ひとつ信じられない。
いろいろ試行錯誤を重ねながら、今年もたぶん、こんなことを続けるんだろうと思う。
新鮮な価値観
考えもしなかったことに出会うと、その考えかたに感染して、しばらくのあいだ、 書くことといったらその話題ばっかりになる。
自分が普段いる場所は、病院の奥の奥、「社会」なんて、 外来の窓からわずかに眺める程度にしか接点がない。同業者なんてみんなそんなものだから、 新しい視点をもらって、そこから自分達の仕事を振り返ると、実はおかしいところだとか、 こうすればいいんじゃないかとか、いろいろ妄想できて面白い。
新しい考えかたというのはその代わり、見たことがない分だけ、受け入れるのが不快というか、 そもそもそれに興味を持とうという考えかたすら浮かばなかったわけだから、滅多に出会うことはないんだけれど。
で、今年一番傷ついた記事
気をつけなきゃいけないな、と思った。
レジデントさんのファンです。
まったく、気をつけなくてよいのでは?
直感的に自分の思う結論があって、それにあわせた論理を立てるのは当然だと思います。というか、そうじゃない人はいるんでしょうか?
まあ論理が役立つ場面があるとすれば、自分のかん製や感情がぶれているときに、その直感がとんでもない方向にずれていないか、ということをチェックする機能があるだけだ、と僕は思っています。
優れてバランスの取れた結論を、穏当に人に説明するため、あるいはチェックするために論理がある、というのが僕の考え方です。
ちょっと法律家的バイアスがかかっているかもしれませんが。
実社会は数学ではありませんからね。
アキレスと亀の寓話だって、論理で考えれば絶対アキレスは追いつけない、となりますよね。(まあこれは論理による騙しですが)
でも、数学なんてなんもしらん、キャバクラのねえちゃんの「そんなわけないじゃん!」の一言の方がずっと真実をついていますよね。
これからも洞察鋭い記事、期待しています!
Posted at 2008.12.29 7:35 PM by はるくん
ふふふ。。
Posted at 2008.12.29 7:36 PM by medtoolz
今年は、このようなインパクトのあるサイト「レジデント初期研修用資料」にめぐり会えて良かったと思っています。
これからの記事も大変期待しています。
Posted at 2008.12.29 9:29 PM by 金沢大学 血液内科・呼吸器内科
論理的に考えたら都合が悪い結果になっちゃったけど、感情は違うといっている、どうしよう、という日記を嘘でもいいからたまに書くようにすれば、対外的には最後の批判は言われないようになります。処世術として狙ってやっている人も多いのではないでしょうか?
勿論、自分の本心として、理論を捻じ曲げていないか気をつけることとは別問題ですけど。
Posted at 2008.12.29 11:31 PM by 匿名
別に傷つく必要ないと思いますよ。
面白ければいいのですから。
来年も期待しています。
Posted at 2008.12.29 11:43 PM by エリヤフ先生
昔だと2Chの用語辞典が全く意味わからないのに系統だっていてすごく笑いました。ぬるぽ、ガッのあたり。わからないことばをわからないことばで説明。最近(でもないけど)はてダキーワードのヲタ芸の解説を読んでて爆笑しました。確かに日本語で書いてある、でもまったく理解できない、なのに(だからこそ?)愉快って現象ありますよね…
>気をつけなきゃいけないな、と思った。
気をつけるって言うのは、作為がバレちゃって残念。そんなことがないようにしなきゃってことですよね(手品の手口を自分からバラしちゃうのをついついやっちゃうけどよくありませんよね、と)
Posted at 2008.12.30 12:52 AM by 匿名
来年もよろしくお願いします。。
Posted at 2008.12.31 10:58 AM by medtoolz
時々読んでます。個人的には数年前はもっと文章にリアリティ(というか現場のなまなましさというか・・・)を感じてました。今も十分面白いですし他に変えがたいユニークなブログだと思います。
「一番傷ついた記事」の弁はそれをあえて指摘するか・・・というところに違和感を感じました。「都合のいい結論」というより、何らかのキーワード、言い回し、エピソードを言いたいために文章があり全体として作品なんだと思ってました。前にご自分でそのようなことかいてませんでしたっけ。
いずれにしても内容はかなり興味ありますし面白いです。これからも期待してます。
Posted at 2009.01.3 2:30 AM by ふつうの医師
>数年前はもっと文章にリアリティ
人は誰でも劣化するのです。。こういうのは3年が限界。
Posted at 2009.01.4 9:37 AM by medtoolz