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2008.12.23

老人を食べるしかない

年配のドクターが多い病院だから、「友達の友達」ぐらいのところに政治家がいて、 医局ではときどき、政治の床屋談議がはじまる。

大局無視の、田舎の財源について。

地方都市の現況

うちの県は、街作りが完全に破綻していて、県庁所在地の駅前でさえ、夜の8時も過ぎれば真っ暗。

もともと古い街並で、自動車時代のうんと前からある街だったから駐車場を増やせなくて、 飲み屋街だとか、ショッピングモールだとか、人とお金が集まる施設は中心街を見捨てて、 みんな郊外へ移ってしまった。

街の中心に残っているのは、シャッター閉じたままの古い商店と、平均年齢が恐ろしく高い、 駅周辺の、ちょっとだけ高級な住宅地。

駅前からちょっと歩いた場所には、新しいマンションが建築中だったりする一方で、 数年前に炎上した一軒家は、引き取り手もなく、廃墟のまんまになっていたりする。

自動車に見捨てられて、若者に見捨てられて、目立った産業もない、都市の「代謝」機能が 衰えてしまったこういう場所を、これからどうすればいいのか、市会議員の人とかそのあたりはさすがに 閉塞感実感していて、どうにかしたいんだという。

病院を作るつもりだったらしい

医局で話題になっていた政治家の人は、古い街並を一掃してそこに巨大な病院を作るんだなんて息巻いていたのだそうだ。

その方は、病院というものを金の卵を産む鶏みたいに思っていたらしくて、町全体を大きな病院へと 作り替えることで、県にはお金が流れ込んで、街が豊かになるんだと。

病院なんてもちろん、いくら作ったところで赤字を生むだけだし、どこか大学を誘致したところで、 そもそも人のいないうちの県で、そういうやりかたが成功するわけもないんだけれど。

医局で「こんなことになってるらしいよ」なんておしゃべりして、 で、今の時代、地方都市に出来ることは「老人を食べる」ことに尽きるんだろうね、なんて話になった。

お金は東京を目指す

田舎で暮らす若い人達は、そもそもそんなにお金持ってないし、買い物といえば、 イオンだとかジャスコだとか、郊外のショッピングモールですませる。 そういう建物は、たいていは本社が東京にあって、ショッピングモールも、コンビニエンスストアも、 若い世代の持つお金は、結局東京に吸われてしまって、県内には落ちてこない。

老人はお金を持ってる。たぶん土地もあるし、財産もある。そういう人達は、その代わり出歩かないし、 もうたいていのものは持っていて、消費するお金が少ないから、ほとんどの人は、 持っていたお金を使い果たすことなく亡くなってしまう。

亡くなったら、もちろん相続税が得られるけれど、これはもちろん国家の税金だから、 そのお金はやっぱり、県には落ちてこない。地方交付金みたいな形で、 お金はめるぐるんだろうけれど、「紐付き」のお金は、使えない。

田舎の町にできること

地方にお金が落ちることそれ自体、落ちたところで、果たしてそれを、 有効に使ってくれる人がどれぐらい居るのか、よく分からない。今までやってきたことを振り返れば、 どうせまた、無駄な県道増やして、せっかくの税金溶かしてお終いになりそうなんだけれど、 とにかく「県にお金を落とす」には、地域の高齢者を、生きているうちに身ぐるみはぐしかないよね、なんて結論になった。

要するにそれは老人ビジネスで、県立でも、地元企業でも何でもいいけれど、市の中心街を「老人の町」 へと改装して、老人のための商店、老人のためのサービス、高齢者向けをうたった、 利幅の大きい、質の比較が出来ない、「消費すること」以外の選択枝が許されない、 そんなサービスをたくさん提供して、その人が亡くなるときには、もうほとんど全ての財産が、 「老人の町」に吸われてしまうような、そんな地域を作らないといけないんだよね、なんて。

閉塞感はどこの地域も同じで、政治家の人達は、もちろん誰だってお金が欲しい。

持っているものも、目的も一緒なんだから、どこかでたぶん、田舎の町は、この方向に舵を切るのだろうなと思う。

飢えたタコが自分の足を食べるのに、どこか似ている。

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「買い物といえば、 イオンだとかジャスコだとか・・・ですませる」
私たちの地域の話かと錯覚におちいりそうになりました。

今回の記事と関連してですが、老人に生き甲斐と希望を与えて、地域も活性化するような良い方法を皆で考えないといけませんね。

イート・ザ・老人

老人を食べるしかない http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/159 っていってもホントにお年寄りを どうにかこうにかおいしく調理するってことじゃ ないわよ ソースを頭よさそうな人が書いて…

今日はタイトル付け計算の勝利ですねw・・・

・病院とショッピングセンターと駅をセットにするというのは一つの解答かもしれない。外来通院・見舞いの人の流れを利用
(←→新設医大みたいに埋立地・ゴルフ場ライクな未開発地は×)

・駅前の土地利用の促進
 シャッター商店街=貸さないで死蔵している←→貸さなくてもたちゆけている地主←→路線価という幻の相場価格でなく、実際に売ったり貸したりが成立可能な市場価格での取引が必要←→若い=貧乏な人も出店のチャンス

・リピーターを発生させるような観光立地化

というのは去年あたりまでの策で、来年以降はそれも厳しいかなと。
円高で外国観光客激減他。

それはそれとして、温泉の出る土地に介護つきセカンドハウス・老健・療養型病院・・・っていうのよくみますが。
寝たきりの人を送り込むならともかく、老後を過ごすために引っ越すってのは・・・
ああいう山坂きつい土地はご老人にはつらいでしょ。足腰・心肺機能的に。非バリアフリー街。

タイトル的な意味で老人が老人を食う社会が到来する。
もうちょっと穏当な表現で言うと老人が老人を支える社会。
それが後期高齢者医療保険制度なんだよ。
な、なんだってー(AA略)

少子化のせいで都会も同じ状況なんですよー

[...] が完全に破綻していて、県庁所在 地の駅前でさえ、夜の8時も過ぎれば真っ暗。もともと古い街並で、自動車時代 のうんと前からある街だったから駐車場を増やせな… original article [...]

>老人はお金を持ってる。たぶん土地もあるし、財産もある。そういう人達は、その代わり出歩かないし、もうたいていのものは持っていて、消費するお金が少ないから、

老人の消費は実際には勤労世帯よりも多いんですよ
たしかに資産額比で見れば少ないとも言えますが絶対額でみれば勤労者よりもお金を使っています

上のソースです
http://www.esri.go.jp/jp/archive/bun/bun110/bun101b.pdf

高齢者の消費額は現役世代のそれよりも多いです

青森市あたりが始めて他都市も追随を始めた「コンパクトシティ」って、つまりはそういうことなのかもしれませんね。

 老人が喜んでお金を払うのはなんだろうか?
 医療・介護は統制経済(しかも失敗崩壊中)なので除外すると、、、、
温泉保養とアンチエイジング医療を組み合わせたリフレッシュ施設とか、話し相手になってくれて肩もみまでしてくれる古き良き時代を彷彿させるレンタル家族付きの宿泊施設とか。。
 とくに後者は不景気で無職になった、無資格だけど温厚で美形な若者を安く大量に雇用できれば実現の目がありそうな。

行き着く先は都市の老健化。。で、世代変わって廃墟だけ残るという。

コンパクトシティって言葉が出てから結構経つんですが、新陳代謝が進まないためなかなか実行されない。
歴史があるってことは良い面も悪い面もありますね。

金だって「有るところには有る」って気づいてる人が若い人でも意外と少ない。ただひたすら親世代のように自力で稼ぐ以外の方法論を「考えてみる」ことすらないよね。地頭鍛えられてないから自分で考えられない。自分の言葉で話せない。そのほうが都合がいいのは老人世代。全財産を墓場まで持っていけないんだから、若者に投資しろよ、と思う。それで生まれた膨大なビジネスモデルの中に「老人ビジネス」が含まれていた、っていうなら健全なんじゃない。

たしかに。。

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