家族会議のこと
母のことは家族が一番よく分かっています。だんだん難しくなることは承知していますが、
できる間は、家族の力で面倒を見たいと思います。
脳梗塞で入院した患者さん。
長男の方は医療に理解がある方だった。
急性期病院には長くいられないこと、できることなら自宅でこのまま介護を続けたいこと。
方針がはっきりしている患者さんの診療は、医療者としてもやりやすい。早期の退院に向けて 治療を続けて、ソーシャルワーカーの人に手配をしてもらって。
話が順調に進んでいく中、グダグダと抵抗したのが5人兄弟の末の妹。
気が弱そうな人。他の兄弟がいるときは黙っているくせに、みんながいなくなったあとから ナースルームにやってきては、もっと長くおいてほしいだとか、もう少し元気になってからでないと 介護はできないだとか。
患者さん本人には結構大きな障害が残ったものの、何とか落ち着き退院の目処がついた。
「ありがとうございました。あとは我々が、自宅で本人のめんどうをみます」
兄弟の方々はみんなこう言って下さったのに、末の妹さんだけはやっぱり反対。
話を聞くと、「残りの人たちはお金も出さずに口だけ出してくる。自分はもう20年も介護を強要され、嫁にもいけなかった。」と。
退院後の再入院はかなわないので、今後の介護方針について長男さんと相談。
今後のことについては家族会議をひらき、「何とかします」とのことだった。
会議は開かれ、4対1の圧倒的多数決。
今までどおり妹さんが一人で介護することになった。