2007.06.22
陰口という解毒薬
某所でのやりとりを読んで。
- 社会は地層みたいな階層構造をとっている。上司と部下、顧客と社員みたいな
- 地層をいくら圧縮しても、「層」という基本構造は変わらない。 層の違う人とのトラブルは、融和では解決しない
- 嫌なお客とか、そりのあわない上司の罵倒というのは、雨のように 降ってくる天災だから、技術で避けるの無理
- 「雨を避けるために雲を越えよう」というのは正しいけれど不可能で、 実用的には、「適切な傘」を捜すほうが正しい
- 「傘」の役割は膜。雨の音を「内輪の影口」として傘の下に伝えながら、それと同時に 上から下を不可視化して、目線をさえぎり、保護すること
- 「上」との融和を目指そうとする上司というのは、「傘」としては役立たずの存在。 少なくとも、今困っている人にとっては、上ではあっても傘ではない
- コミュニケーションで疲れてしまう人というのは、きっと「技術があればみんなと分かりあえる」 なんていう「大きな社会」幻想を抱いていて、それが成し遂げられない原因を、 自分に求めてしまう
- サッカーをはじめた子供がロナウジーニョをみて絶望するようなもので、 方向として間違いではないけれど、世界を大きく見すぎている。 最初は地元の少年リーグでスターになることからはじめるべき
- たぶん実世界との折り合いのつけかたは、自分が安心して融和できる「内側」と、 二枚舌を使って折り合いをつけないといけない「外側」とを分けることから始まる
- 最小の「内側」は個人。そこから適切な「傘」を捜して、雨の中を歩きまわって、 力がついたら上に上がって、今度は自分が「傘」となって保護する「内側」を拡大する。 そのくり返し
- 「コミュニケーションが上手な」人と、そうでない人とを分けているのは、 社会を垂直に見るか、水平に見るかの違い。空気を読む感覚なんかじゃなくて、 層を感覚できるかどうか。厚さ1cmの均一にみえる層が あったとして、それが1mmの層10枚に見える人と、1cm1枚にしか見えない人とがいる
- 水平方向に大きなコミュニティを作っている人というのは、実は水平に動いていなくて、 社会をものすごく細かい「層」の集まりとして認識している。ごくわずかずつ上昇することを 繰り返して、上に対しては笑顔、下に対しては黒笑。よくみれば層ごとに 2つを使い分けているはず
- 個人的には「水平のつきあい」をしている人はいない。すべては上下。 間違ってるかもしれないけれど、今のところ30ウン年、実用的には困っていない
大昔。ローテートしていて、ひどく折りあいの悪い上司と働いて。 潰れかかって疲れたとき、一番「効いた」のは、別の科の上司が 「あいつ業績も腕もないんだから、口だけ達者なんだから気にしなくていいよ」 と陰口を叩いてくれたことだった。
下品だし、単なる体験だし、教科書的でも医学的でもないけれど、 陰口を介したコミュニケーションというのは、理想解ではないにしても、 手が届く範囲での最適解なんだと信じてる。
わたしも、ものすごく合わない上司の下にいたとき、その上司について「アレはかなりの変人だから」と他のメンバがぼやいていたのを聞いて、ものすごく気が楽になったことがありました。それから自分の感覚に少し自信がもてるようになった気がします。
Posted at 2007.06.23 12:28 AM by ksh
陰口なんて言わなくて済めば、それが一番いいんですけどねぇ…。 罵倒する人減らなくて、そんな人達を説得しても、今度はその人 たちが幸せになれなくて。 妥協案としては、結局陰口になるんじゃないかと。
Posted at 2007.06.23 1:27 PM by medtoolz
勉強になります。上司、他業種などとの付き合いに疲れてきたところで読みましたので、カタボンのように効きます。
Posted at 2007.06.23 2:22 PM by 鉗子
Posted at 2007.06.23 4:29 PM by medtoolz
裏を見せ表を見せて散るもみぢ 良寛さんのうただそうです 根っこが固定されると枝葉が風になびいても そんな自分を余裕で眺めている自分がいて、患者さんだろうが上司だろうが気の済むように舞い踊れ! って、24時間365日マナイタのコイ状態。 このところ夢にみるのは今の主治医に脈とってもらってTake Off したい。モニターにつながれて逝くのはイヤ 生まれて以来かかわった全ての人にアリガトウゴザイマシタって終わりたい。 迷った時の道標をそこに決めてから ラク~
Posted at 2007.06.24 2:23 AM by nora
Posted at 2007.06.25 9:14 PM by medtoolz