« 医療はサービスか | 問題の大きさと未来予測の精度 »

2006.06.10

コメント欄について

先日の「不良外科医」様の書き込みについて

当blog は様々な立場の医師のblog の中ではかなり偏った意見を掲載しており、 またコメント欄を開放しています。

言い切り表現を多用すること、やたらと偉そうな、何もかも分かっていそうな 文体で文章を書くことというのも、議論を喚起し、多くのコメントをいただき、 自分の学習の糧としたいという思いからです。

曖昧な単語のイメージに踊らされすぎです。 言葉の定義も間違っています。 主観のみで考えるのもいいですが、 医師としての看板を背負ってネットで発信するのであれば、 せめて辞書くらい引きましょう。 (一部改変)

全くそのとおりなのですが、少しだけ弁明させて下さい。

「もっと勉強せよ」について

マスメディアとWeb メディアとの最大の違いは、 「発信者が読者の批判的な精神を信じているかどうか」 の一点です。

Web に文章を発信しはじめて数年。私は、自分の意見が額面どおりに受け取られないこと、 自分の意見がまた誰かの思考を刺激して、 誰かが自分よりももっと面白い物を書いてくれることを信じて、いろいろな文章を発信してきました。

従って、ネガティブなコメントそのものは大歓迎なのですが、以下のような コメントは困ってしまいます。

  • 「もっと勉強しろ」
  • 「辞書引けや」
  • 「医師の看板しょってこんなもの書くな」

同じ批判的意見でも、ここからは何も得られません。

weblog 時代の良さというのは、通信が双方向であることです。誰かが書いた文章には、 誰でもコメントをつけられたり、もっと過激なところでは自由に文章を編集できたりします。

忙しい仕事の中、何か思いついたこと、疑問に思ったことを 発信して、それに対してコメントをいただけたり、あるいは 解答をいだけたなら、発信者としてそれに勝る報酬はありません。

ところが、勉強しろ、辞書引け、というコメントは困ってしまいます。

勉強する暇がないから、あるいは辞書を引く余裕がないからこういう中途半端な 文章を発信して、「この言葉の定義、こうしたほうがいいんじゃね?」とか、 「この文章、俺が以前書いたこっちの方が圧倒的に面白いよ」とか、そういう意見を 待っているのが本意です。

「勉強する」というのは、大変です。

単に教科書を引けば納得できるなら、それは学習などではなく、単なる調べものです。 調べて、その領域のことを「調べた頭」で 実際に体験して、はじめて学習は完成します。ほとんどの人には、そんな時間ありません。 だから専門家が存在するのです。

中途半端な知識で適当なことを書いているのは、百も承知の上です。

だからこそ、「もっと勉強しろ」ではなく、「解答」、あるいは「対案」を 提示していただきたいのです。

「医師という看板」のもとに文章を書くことについて

「医師の看板」を決めているのは誰でしょうか?

私は、世間には様々な医師の意見があって、その平均値が「医師像」というものを 決めるのではないかと考えます。

Web 時代には、特定の誰かの意見を読んで、それだけで自分の見たもの全てにバイアスをかける 人なんかいません。そう信じています。

意見には、多様性が必要です。

文章を書くときに気をつけているのは、以下の2点です。

  • 「高所から誰かを教育する」などという偉そうな意思を持たないこと。 わざとそうした文体でミスリードを誘う真似はよくしますが
  • 「2ちゃんねる」や「m3」といったコミュニティで一つの意見が支配的であったときは、 それに反した内容を書くよう心がけること

「空気」の反対の極端な意見は、「あいつ、バカじゃね?」でも、「実は俺もちょっと反対」でも、 いろいろな意見を誘います。

反対意見が全体をミスリードしてしまう危険は、ネットの広大さが安全装置になっていると 信じています。

うちのページ、404 Blog Not Found様とか、 RinRin王国様といった、リンクを張ってくださる「大手」 に比べれば、圧倒的にアクセス少ないですし。

医師の看板背負ってこんな腐った文章書くな」というのも大切な意見なのですが、 こちらも書きたくて書いてるんだから、こういわれてもちょっと困ってしまいます。

不良外科医師様にお願いしたいこと

「不良外科医」様にやっていただきたいことは一つ。

もっと面白い内容を発信していただくことです。

正しくて、勉強になって、面白い文章を定期的に発信していけば、 必ずみんなそれを読みます。

もっと面白くして、もっと多くの読者を集めれば、うちみたいな弱小は吹っ飛んでしまいます。

様々な意見が支持を集め、また衰退して新しい人達が次々誕生するのがネットという 世界です。

是非、ご自身の意見をネットに発信して下さい。そして、うちなんかが恥ずかしくて何もかけなくなって しまうような、もっともっと面白いページを作ってください。

すばらしい文章を発信して、圧倒的な戦力差で、間違った意見を蹂躙すること。

これは、「書くな」と書いた「不良外科医」様に課せられた義務だと思いますし、一読者として 心から望んでいることでもあります。

よろしくお願いします。

Trackback URL

Comment & Trackback

 ご参考までにブログ図書館に関する別所での発言。軽くスルーされてましたが。(;´∀`)  何にせよ、グタグタ文句を言うだけの椰子が多いってことで…

もしウェブログ図書館がマスコミ界隈から取材を受けることがあれば、ブログ記事の登録状況に片寄りがあるんじゃないか(ほとんど登録されていないNDC区分が幾つもある)といった話が出ると思うんですけど、その際には「それじゃアナタ方がそういう分野のコンテンツをエントリーすればよろしい(喜んで登録しますから)」と申し上げます。 連載企画・社説・対談記事など多岐にわたる手持ちのコンテンツは沢山あるわけですから、1週間や1か月でサイトから削除してしまったりリンクには編集部の許可を求めたりといったことをせず、Web 2.0の観点から固有のURLをもったページで末永く公開していただければ、ブロゴスフィアの充実という点でも得るものが多い。

コメントありがとうございます。 図書館からはいつもアクセスをいただいており、本当にありがたいです。 コメント欄でのやりとり、私は「あやしぃワールド」の後期あたりからの参加 ですが、昔はよかった…なんて言っちゃいけないんでしょうね。。 自分の目指しているのは blog ではなくて wiki のほうがよりふさわしい のかもしれないのですが、管理のあまりの煩雑さに、なかなか踏み切れません。

正当な批判者に対して一方的に自分の正義を主張して、 当の本人は「公正なワタシ」の主張。

blog は最 高 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ツ ー ル ですね。

毎回、面白い文章だと思って読ませて頂いています。 今回の内容に関しては、完全に賛成です。

批判をするのは、いつでも簡単で無責任なものです。 そして、発信者は傷つきます。

でも忘れないで下さい。 批判するものは常に2番手でしかありません。 そして、1番手となる発信者との隔たりは埋めようのないものです。世界で評論家ほど下らないものはありません。 生産的な人間は、代案やモノを提示すべきでしょうね。

と通りすがりで書いてしまいました。 これからも頑張って下さいね。。。

匿名(一応)様

blogは最高のツール まさにそのとおりで、Mobable Typeは素でIPアドレスを抜く機能がついてきます。 攻撃するなら、ハンドル変えるだけでなくて、せめて串ぐらい刺して下さい。 うちは、proxy規制なんてかけませんから。

daisuke 様 ありがとうございます。 代案とか読みたいのですが、なかなかそうした方向に盛り上がりません。 Webの管理は何年やっても難しいです。

As the papers had spoken of the coral rock, was Philadelphia built.

Comment feed

Comment





XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>